胃がん検診について
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日本の主要死因の第1位は悪性新生物(がん)です。その「がん」の中で、死亡者数が1番多いのは肺がんです。以前は、胃がんが1番多かったのですが、早期発見・早期治療が可能となり、死亡者数は減少しました。しかし、胃がんにかかる人の数は、まだ一番多いです。自分では何の自覚症状もなく、健康だと思っていても、年に一度の定期検診は是非受けましょう。 |
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厚生労働省「厚生労働省統計表データ・ベース」より |
下のグラフは、当センターで発見をした「胃がん」の5年生存率を示しています。
早期の胃がんの5年生存率は、98.2%と高く、5年を経過したのちもほとんどの方が生存しております。
「がん」を早期発見し、早期治療することで、治癒する確率が高くなります。 |
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検査について
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【検査前】 |
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胃の検査は、胃の中を空っぽの状態にして検査をしますので、前日の夜の食事は消化の良いもので、早い時間に済ませてください。
当日は、検査が終わるまで、何も飲んだり、食べたりしないでください。また、タバコなどもご遠慮ください。 |
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服装は、薄着になります。金具・プラスチック等がなければ、そのままで検査できる場合もあります。 |
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【検査時】 |
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胃X線検査では、最初にバリウムを全部飲んでいただきます。飲みやすくなっていますので、できるだけ休まずにゴクゴク飲んでください。
次に、発泡剤という薬を飲んでいただきます。このとき、ゲップをしたくなるとおもいますが、唾を飲み込むようして、検査が終わるまで出さないようにしてください。胃全体を膨らませて、よく見えるようにするためです。 |
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検査中は、何度も身体を動かします。これは、胃の壁にバリウムを良く付けるために重要です。ご協力お願いします。
また、撮影の時は、撮影台の角度・体の向きを変えて7枚撮影します。 |
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【検査後】 |
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検査終了後、下剤と下剤の飲み方の用紙を受け取ってください。
バリウムの便が出るまでは普段より多く水分をとってください。 |
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判定について
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精密検査
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検診で行う間接X線検査は、スクリーニング(ふるい分け)であるため、さらに詳しい検査(精密検査)が必要となる場合があります。 |
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精密検査では、直接X線検査・胃内視鏡検査・生検などが行われます。 |
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【直接X線検査】 |
検診車で行う検査と違う点は、胃の動きを抑える注射をします。これによりバリウムの腸への流出を抑えられます。また、撮影するフィルムサイズや枚数が異なり、実物大の胃の写真となります。 |
【胃内視鏡検査】 |
よく胃カメラといわれる検査ですが、先端にカメラのついた細い管を口から挿入し、胃の内部の様子を詳細に観察できます。 |
【生体組織診断】 |
内視鏡検査で病変を見つけたとき、その組織の一部を採り、組織所見で診断をつけます。 |
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▶茨城県の胃がん検診が受けられる精密医療機関 |
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